BAT(Basic Attention Token、ベーシックアテンショントークン、バットトークン)は、ウェブブラウザbraveを使うことで、BATを報酬として受け取ることができるプロジェクトです。braveの利用はPC版、スマホ版ともに無料で、使えば使うほど仮想通貨BATを獲得することができます。
目次
BATの概要と基本情報
通貨名称 | Basic Attention Token(ベーシックアテンショントークン) |
ティッカーシンボル | BAT |
通貨リリース | 2017年5月31日 |
総発行枚数 | 15億BAT |
運用会社 | Brave社 |
規格 | ERC20 |
考案者 | Brendan Eich |
公式サイト | BAT公式サイト |
ホワイトペーパー | https://basicattentiontoken.org/BasicAttentionTokenWhitePaper-4.pdf |
BATは、オンライン広告の問題解決を目指しています。
現状のネット広告では、「広告主」と「広告を見るユーザー」のどちらに対しても課題が多くあります。
BAT開発陣の調査によれば、一般的なスマートフォンユーザーのモバイルデータの約50%はデジタル広告の表示やその計測、プラグインなどに利用されており、その費用を「支払わされて」います。また、見たくもない広告が表示されることも多く、不快な思いをさせられることもしばしばあります。
一方、広告主視点では、支払った費用ほどの効果を得られないことが少なくありません。ターゲットに見合わない広告表示が多いだけではなく、6億台以上の携帯電話やパソコンがなんらかの広告ブロックツールを使用しています。Webユーザーと広告主の関係は良好とは言い難く、それが双方の不利益につながっています。
そこでBraveとBATが目指すのは、広告主とユーザーの良好な関係です。そこには広告主とユーザーの間に入る広告仲介業者はいません。広告主は広告を見たりシェアしたユーザーに直接BATを支払うことで、既存のシステムに代わる広告システムの構築を目指せます。一方、ユーザーは自分の興味に合わせて広告を選択でき、またその広告を見ることで BATを獲得することができるというウィンウィンな関係を作ることができるのです。
Brave(ブレイブ)ブラウザとは
Brave(ブレイブ)は、Google ChromeやMicrosoft EdgeのようなWebブラウザで、その大きな特徴は広告ブロック機能を標準装備していることです。WEB広告を非表示にできるので、ページスピードが速くプライバシーが守られます。反対にユーザーが広告の表示を選択すると、その収益をWebサイト、Brave、広告代理店、ユーザーで分配すします。つまりユーザーは広告に興味があれば自発的にそれを表示し、報酬として仮想通貨BATが貰えるのです。
Braveはプライバシー重視を最優先した新しい考えのブラウザなので、WEB3.0時代の次世代ブラウザとも呼ばれています。
ウェブブラウザbraveの特徴
特徴1:高速ブラウジング、Chromeより速い
広告を読み込むためにかかっていた時間や負荷がなくなりますので、他ブラウザに比べて読み込みがPCで2倍スマホで最大8倍速くなると言われています。例えばChromeと比べて、ページの読み込み速度は、3倍増、メモリ消費は33%減、さらに、バッテリー駆動時間が最大1時間長くなっています。その速さと軽さの理由は、ユーザーを追跡する広告を自動的にブロックしているからです。
特徴2:邪魔なWEB広告をブロックできる(広告を自分で選択できる)
一般的に使われているブラウザでは、利用者の個人情報、データを参考に配信された広告表示しています。サイトや広告主の利益のために、興味のないものや見たくないコンテンツの広告も表示されていました。一方、Braveブラウザでは邪魔なWEB広告は全てブロックしてくれます。
サイトにある広告だけではなく、BraveからYouTubeを見ることで、YouTube上の動画広告も全てブロックしてくれます。
特徴3:広告を見ると、仮想通貨BATがもらえる
BraveではGoogleなどの一般的なWEB広告は非表示になっていますが、Brave独自のプライバシー重視のWEB広告を見ることでBATを獲得できるというシステムが組み込まれています。広告を見る・見ないはユーザーが自由に選択することができ、広告の表示回数もユーザー側で設定が可能です。自分で設定した広告を閲覧すると対価として、BATが支払われます。広告主からBraveが受け取る広告費用の70%を報酬として、ユーザーはBATを受け取ることができます。
日常的にBraveを使用する一般的なユーザーの場合、1カ月に約5ドル相当の仮想通貨がもらえるとしています。
Brave内で獲得した広告閲覧報酬BATを換金する方法
Braveブラウザ上で配信される広告を閲覧すると、翌月5日に報酬として仮想通貨(BAT)を bitFlyerアカウントで受け取ることができます。
日本国内で獲得したBATをBrave Rewardsウォレットから引き出すためには、bitFlyerアカウントとの連携が必要です。bitFlyerとは日本の暗号資産取引所であり、受け取った BATを売却し、日本円に換金することができます。
応援するクリエイターに投げ銭(チッピング)もできる
ユーザーは、取得したBATを使ってサイトやコンテンツ製作者にチップを送ることができます。応援したいクリエイター、アーティスト、YouTuberがいる場合、自分のお金を使わずに金銭的に支援することが可能です。
BAT(ベーシックアテンショントークン)の今後
過去の価格の推移(2020年1月~2022年9月)

現在の価格
今後は?
BATは2017年の登場以来、ブラウザ業界の中で革新的なサービスとなりました。Braveブラウザは利用者数がどんどん増加しています。
Braveの発表によると、2021年12月末の月間アクティブユーザー数は約5000万人で、前年同月末の2400万人から倍増したとのこと。また、1日当たりのユーザー数であるデイリーアクティブユーザー数も1550万人と過去最高を記録しました。Braveのユーザー数が前年を2倍以上上回るのは、これで4年連続となります。
BraveのCEO兼共同創業者のブレンダン・アイク氏は「月間アクティブユーザー数5000万人を突破したことは、Braveにとって非常に大きな節目であるとともに、監視経済の代替案を模索する流れの力強さの表れでもあります。私たちは、2022年もさらに2倍の成長を遂げることを目指し、ユーザーを追跡する代わりに報酬を支払い、クリエイターを直接支援し、プライバシー重視のインターネットを求めるユーザーとの関わりを一層深めていきたいと思います」とコメントしています。
しかしながら、Google Chromeのシェア率は50%超で25億人が使用しているとされています。「Brave」は現在伸びているといってもまだアクティブユーザー5000万人でしかありません。BATの将来性はこのブラウザシェア率をどこまで伸ばせるかがカギになりますので、長期的な目線での投資になりそうです。
BAT(ベーシックアテンショントークン)を取り扱っている取引所
bitFlyer『*日本ではbitFlyerが唯一Braveと連携できる取引所・ウォレットのアカウントです』 | 販売所・つみたて暗号資産 | 公式サイト |
DMM Bitcoin | レバレッジ取引 | 公式サイト |
GMOコイン | 販売所・暗号資産FX・貸暗号資産・積み立て暗号資産 | 公式サイト |
BITPOINT | 販売所 | 公式サイト |
Bitbank | 販売所・取引所 | 公式サイト |
Coincheck | 販売所・積み立て暗号資産 | 公式サイト |