仮想通貨コラム

米国、英国では多くの暗号資産ユーザーは、仮想通貨での決済ができるようになると信じているということがPaysafeの調査で明らかになりました

最近、暗号資産市場は調整に入っていて重苦しい雰囲気ですが、先日、暗号資産の今後を考える上での興味深い記事を読みましたので、翻訳してご紹介したいと思います。長期的な視野で暗号資産を見るきっかけの一つとなればと思います。

【記事紹介】
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60%の暗号通貨愛好家は、暗号資産がeコマースで広く受け入れられると思っています。そして54%の暗号通貨愛好家は、暗号資産が既存の金融システムに置き変わると思っています。

この一年間で暗号通貨の使用はかなり増加しました。支払い処理業者PaySafeの調査によると、ほとんどの暗号通貨愛好家は法定通貨を完全に捨て、よろこんで暗号通貨で決済すると言っています。

Paysafeから2022年1月11日に発行されたレポート「暗号コミュニティの内幕:一般大衆への普及への道のりを描く」では、アメリカとイギリスの暗号通貨ユーザーの間での重要な傾向が明らかになりました。その結果は、暗号通貨業界の前進を信じる人にとって、また、このテクノロジーが世界規模で採用されると確信を持っている人々にとって励みとなる結果でした。

暗号通貨は現在そして未来なのです。

今回の調査は人口統計や暗号コミュニティメンバーの関心をはじめ、モチベーション、テクノロジーやエコシステム全体の知識をどのくらい持っているか等、幅広いトピックが網羅されました。調査は2021年10月に委託され、独立した調査会社SapioResearchによって実施され、回答は、調査時に暗号通貨を持っていた人々からのみ電子メールで収集されました。

回答者の54%は、暗号通貨は金融の未来であり、最終的には世界の決済市場で優位にたつと考えています。約60%が、今年度末までに、暗号通貨がeコマースセクターで重要な存在になると考えています。ただし、実店舗が暗号通貨の支払い方法を採用すると考えているのは半数未満です。

画像:Paysafeemmerce.png (602×669)

暗号資産に対し楽観的である人でも、回答者の70%は、人生で少なくとも1回は暗号通貨に投資することを躊躇したことがあると述べました。この人達の30%は価格が下落し始めたときにポジションを終了した人達で、残りは否定的な報道やソーシャルメディア、口コミなどに影響を受けた人たちでした。

年齢や性別によって好みが変わる

暗号通貨愛好家は暗号資産を実用的に使いたいと思っています。回答者の55%は、暗号通貨で給与を受け取りたいと答えました。暗号資産はミレニアル世代とZ世代(概ね1995年後半から2009年までに生まれた世代のこと)の間で特に人気があります。18〜24歳の60%は、暗号通貨で給与を受けたいと思っています。その割合は。年齢が23〜34歳になると58%になり、35〜44歳になると57%に下がります。

暗号通貨で給与を受け取る最大の理由は、それが時間の経過とともに価値が上がる投資であると信じていることです。2番目の理由は、暗号通貨の支払いが将来広まっていくと信じていることです。そして約16%が、従来の銀行を信頼しなくなったとコメントしています。

また、調査によると、男性は熱心なトレーダーである傾向があり、回答者の71%がデイトレードに従事していると答えました。68%が1日1回売買をし、58%が週に数回売買をします。

chart-gender.png (754×662)画像:Paysafe

対照的に、女性はより慎重で、29%の女性はデイトレードをしますが、61%の女性は取引が年に1度のみです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。はたして、暗号資産は日本でも決済手段として受け入れられるようになっていくのでしょうか。現在は日本でもビットコイン決済対応のお店が2021年11月13日現在で通信販売82件、実店舗で265件あるそうです。(Bitcoin日本情報サイトより)(https://jpbitcoin.com/shops) 大手ではビックカメラでも導入されているそうですが、まだまだ店舗数も少なく、仮想通貨による決済はまだ十分に整備されていません。価格の変動、ウォレット使用方法がわかりにくい、税務関係の整備が整っていないなど、まだまだ課題はありそうです。

ですが、アメリカではすでにファーストフード店などで暗号資産決済が利用できるようになっており、クレジットカードの大手企業も暗号資産へ参入すると発表しています。暗号資産決済が世界的に普及していけば、日本でも近い将来取り入れられていくのではないかと思います。

後半の仮想通貨取引が「年齢や性別によって好みが変わる」というのも興味深い記事でしたね。