銘柄紹介

VeChain(ヴィチェーン)ー真贋判定!物流トレーサビリティを担保するー

ヴィチェーン(VeChainThor/VET)は中国のBitSEという企業が開発しました。現在は中国をはじめヨーロッパ、アメリカ、シンガポールそして日本にも拠点を構え、世界中の企業を相手に「ブロックチェーンソリューション」を展開するIT企業です。ヴィチェーンはリリース以来世界中から注目を集めているアルトコインであり、その技術に関しても高い評価を得ています。

VeChain(ヴィチェーン〉の基本情報

名称 VeChain (ヴィチェーン)
通貨単位 VETとTHOR*
上場時期 2016年6月
発行上限 873,378,637 VEN
取引認証システム PoA(Proof of Authority)
開発 Sunny Lu (ルイ・ヴィトン中国のCTO,CIOを歴任し、IT部門を率いていた)
公式サイト https://www.vechain.org/
エクスプローラー https://explore.vechain.org/

*プラットフォームの名称はVeChainThorであり、そこで使用されるトークンがVETとTHORの2種類あります。

物流のトレーサビリティを担保するブロックチェーンソリューション技術で真贋判定を行う

ブロックチェーンは前後のブロックと連結してハッシュ値を割り出す特性があります。そのため、どこか一つでもブロックが改ざんされると全ての値がおかしくなり改ざんを検知できる仕組みです。この仕組みを物流に活用することで、物流のトレーサビリティを担保できます。

例えば中国や中東では贋作(偽物)のブランドが出回ったり、食品の産地偽装問題が起きたりしています。偽物の横行は企業にとっても消費者にとっても利益を損なう問題です。そこでVeChainを用いたNFCチップと呼ばれるチップを製品に埋め込み、製品をブロックチェーンで管理することで、「改ざんができない」商品システムを構築し、商品の追跡を可能にしました。NFCチップをスマホやリーダーで読み込むだけで、どこの工場で生産され、どのように流通してきたか、取引履歴を追うことができるため、即座にこの商品が正規品であるかどうかを判断することが可能となります。

Vechainを使うことで常に「本物」を安心して購入できるようになりますね。

物流の未来を担うVeChain財団、すでに中国政府・多くの大手企業とのパートナーシップを締結

VeChain(VET)は独自のサービスの開発や、複数のグローバル企業と提携することを通して実ビジネスへの組込が圧倒的スピードで進んでいます。ブロックチェーンを活用することでユーザーは商品IDの認証情報の作成やサプライチェーン上での管理を効率的に効果的に実施することが可能です。また決済ネットワークやトレーサビリティ、投票などのビジネスにも実用化されています。

提携している企業の例

  • Gui’an(中国政府直轄の経済特区)
  • DNV GL(世界的な認証機関)
  • PwC (PriceWaterhousCooper・世界的コンサルティングファーム)
  • LVMH(ルイ・ヴィトン)
  • ウォルマート(小売およびスーパーマーケット業界で世界最大)
  • ドコモ(日本)
  • ドイツ大手製薬会社バイエルの中国法人
  • BMW(大手自動車メーカー)
  • H&M
  • 上海ガス

提携の例

  • PwCやWalmartの中国子会社と提携し、食品のトレーサビリティシステムを構築・リリースしています。ブロックチェーン活用し食品の安全性、透明性を担保するための取り組みです。
  • MicrosoftとViseoと共同開発を実施し、改ざん不可能なデジタルカーメンテナンスブックを構築しています。
  • LVMH高級ブランド品の真贋をブロックチェーンで証明。消費者は製品に付けられたQRコードから、サプライチェーンをトレースできるほか、2次流通時にも記録が残るため製品の真贋を証明することができます。
  • 中国政府の経済開発区であるGui’anの政府技術パートナーになるなど民間企業だけではなく公的機関との関係性も構築しています。

ヴィチェーンのエコシステムは広がっています。↓

vet-ecosystem-chart.jpg (1000×559)ヴィチェーンの技術はあらゆる産業で利用可能であり、普及されつつあるります。DAppsやICO、IoTとの連携を目指しており、将来的に実用の幅が広がっていくことも期待できるでしょう。ヴィチェーンの将来性は高く、仮想通貨としての価値も更に上がることが期待されています。

独自のコンセンサスアルゴリズムPoAを採用

ヴィチェーンは独自のコンセンサスアルゴリズム「Proof of Authority(プルーフ・オブ・オーソリテ)=PoA」を採用しています。PoAは「Proof of Work」および「Proof of Stak」の両者のメリットをいいとこ取りしたようなシステムと言えます。

Proof of Workではマシンパワーを、Proof of Stakeでは保有する仮想通貨の量を、それぞれProofとして差し出していますが、このPoAで差し出すのはIdentityです。バリデータは住所や名前なども公開され身元調査で犯罪歴のない人が選出されています。自身の身元を自ら公開させることでバリデーターが不正を働こうとするインセンティブを無くそうとしています。

PoAは分散性を多少犠牲にしたコンセンサスアルゴリズムであり、中央集権的な部分もありりますが、信用のある特定のノードが承認作業を行うことにより、承認時間を大幅に短縮できるのが利点です。(BTCの場合はブロック生成が約10分に対して、PoAでは5秒)またネットワークを維持するためのコストも安く抑えることができます。

ヴィチェーン財団により厳選されたバリデータは、プロトコルを維持しネットワークセキュリティとコンセンサスの整合性の検証や、アップグレード失敗によるハードウォークの回避なども行っています。

ステーキングサービスもできる

ヴィチェーンはステーキングができる仮想通貨です。ステーキングとは仮想通貨を一定期間口座やウォレットに保有することで報酬(利息収入のようなもの)が得られるシステムです。

ヴィチェーンのステーキングは取引所に預けてステーキング報酬をもらう方法と、自身のウォレットに保管しながら報酬をもらう方法があります。

ステーキング方法はこちらをご覧ください。

VeChainの購入方法

残念ながら、現在ヴィチェーンは日本国内の仮想通貨取引所での取り扱いがありません。

ヴィチェーンを購入するにはまず日本国内の仮想通貨取引所で別の仮想通貨を購入し、海外の仮想通貨取引所の口座に送金します。そして送金した仮想通貨でヴィチェーンを購入することになります。その場合、どの海外取引所でどの通貨ペアで取引が可能かをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

VeChain(VET)を取り扱っている海外取引所の例

海外取引所 取扱いペア
Kucoin VET/BTC、VET/ETH
Bitrue VET/BTC、VET/ETH、VET/XRP
Houbi Global VET/BTC、VET/ETH
BitFinex VET/BTC
Binance* VET/BTC、VET/ETH

*USDC, USDT, 取引所コインのペアは国内で買えませんので記載しておりません。

*Binanceは取扱い銘柄数も多く、手数料も安く使いやすいのですが、今年(2021年)に入ってから世界の数か国の規制当局から警告を受けております。日本の金融庁からも「無登録で暗号資産交換業を行なっている」として警告を受けておりますので、使用される場合はお気をつけください。

手数料節約のため・・・

国内取引所でVETと取引ペアのある通貨を購入します。ビットコインやイーサリアムの購入を考えている方へのおすすめは仮想通貨の送金手数料が無料のGMOコインかDMMビットコインです。最近ビットコインやイーサリアムは送金手数料が高騰していますので、送金手数料無料はありがたいサービスです。

海外取引所OceanExでは「XTZ/VET・ADA/VET・VET/XRP・BAT/VET・XLM/VET」などの組み合わせも有るようです(筆者使用経験なし)。取扱いペアがあれば送金手数料が安い通貨でで海外取引所に送金するのも一つの方法です。例えばXRPやXLMは送金手数用がものすごく安いので、VET/XRPのペアのあるBitrueにXRPで送金し、それでVETを購入するというのも一つの方法です。

取扱いペアがあっても取引高が少ないと約定しにくいことも考えられます。取引ペア・手数料・取引高などを考慮して取引所を選んでみてください。取引所情報や取引高などはCoinMarketCapで情報がとれます。

CoinMarketCapコインマーケットキャップの使い方ー徹底解説ー仮想通貨の様々な情報をとるのに必須のツールです。是非ブックマークして使いこなしましょう。 コインマーケットキャップは世界中の仮想通...
VeChain|ヴィチェーン・ステーキング|画像付き公式モバイルウォレットの作成方法Vechain Staking /ヴィチェーンステーキング ステーキングのやり方 ステーキング対応ウォレット ステーキングできる取引所...