Chainlink(チェーンリンク)の基本情報
名称 | Chainlink(チェーンリンク) |
通貨単位 | LINK |
タイプ | ERC20 |
発行日 | 2017年6月 |
発行上限 | 10億LINK |
システム | LINKネットワーク |
開発 | SmartContract社 |
公式サイト | ChainLink公式サイトへ |
チェーンリンクとは?
チェーンリンクとは様々なブロックチェーンと外部システムを接続するためのミドルウェア(中間処理役)の機能を持ったプラットフォームです。つまりチェーンリンクを挟むとブロックチェーンと外部データまたはブロックチェーン同士を繋ぐことができます。
ブロックチェーンを使って新しいサービスを生み出そうとすると外部データを接続する必要がでてきますが、そもそも仮想通貨は外部との接続がしにくいという欠点がありました。これまでのスマートコントラクトプラットフォームは「ブロックチェーン内で利用できるデータ」しか管理することができなかったため、提供できるサービスの幅にも限界がありました。しかしチェーンリンクを利用すれば様々なブロックチェーンに外部データを取り込んでこれまでには提供できなかったサービスを展開することが可能となります。
集中型オラクルを分散型オラクルへ
例えば、分散型取引所(DEX)はスマートコントラクトによってブロックチェーン上で仮想通貨を取引することができます。その際に仮想通貨の価格が必要ですがこの価格はスマートコントラクトの中には含まれていませんので、例えば取引所やCoinMarketCap等から引っ張ってくる必要があります。この橋渡し役をするのが「オラクル」です。
ブロックチェーンにおけるオラクルとは?
ブロックチェーンではスマートコントラクト(オンチェーン)と、外部(オフチェーン)のデータソースを接続するサービスのことを言います。
オラクルはデータの情報源そのものを指しているわけではなく、外部から引っ張ってくるデータの情報源(信頼性)を検証して、情報の橋渡しをするレイヤーのことを指します。
このオラクルですが、中央集権的に管理してしまう(1つの情報源に任せる等)とある問題点が発生してしまいます。もしその1つの情報管理者が価格を操作してしまうと不正が起きてしまうということです。これを解決するため、チェーンリンクは2つアプローチをとりました。
- 情報源を分散化し、複数にすることで改ざんの余地を少なくする
- 橋渡しをするノードを複数にすることで不正に気付きやすくする。(ノードは外部からの情報の正しさを検証してスマートコントラクトに繋げる人(又はコンピュータ))
つまり、情報の提供元を分散させ、その情報を複数の人で検証し、チェーンリンクで情報をまとめて繋ぐことで外部ネットワークからの情報の信憑性を担保できるようにしたのです。
異なるブロックチェーン同士もリンクさせることができる
チェーンリンクはスマートコントラクトと外部のデータだけでなく、ブロックチェーン同士もつなげます。現在多くの仮想通貨は、それぞれの仮想通貨が独立して完結しており、外部との接続ができません。基本的には仮想通貨同士は互換性がないので、例えばビットコインとイーサリアムなど異なる仮想通貨間でそれぞれのブロックチェーンをつなぐことは以前はできませんでした。しかしチェーンリンクを使うことで、異なるブロックチェーン同士も繋ぐことが可能となります。
様々な外部ツールで利用可能
現在チェーンリンクはDeFiの分野で非常によく使われています。(例えば、AAVEやSynthetix等)
また、例えば、データプロバイダー・Web API・IoTデバイス・支払いシステムなどを安全かつ信頼性の高い方法で繋ぐことができますので、金融・決済・保険などのお金が絡むサービスはもちろん、行政・個人情報管理・天気予報など身近な分野にも応用ができ、様々なサービスが生まれるといった期待がされています。
LINKトークンはどのように使われるのか
チェーンリンクにはマイニングとは違う検証を行う仕組みがあります。それは外部から取り入れられている情報が正しいかどうかを検証する仕組みで、ノードと呼ばれます。LINKはこのエコシステムをうまく回していくためのガバナンストークンとなっています。
ノード提供者に対しては正しい動きをしてもらうためにインセンティブがしっかりと考えられています。オラクルの役割を果たすノードは、LINKをロックし(=ステークスし)信用を担保しなければならず、それによって不正を起こしにくくしようというシステムです。もしノードが悪意のある行為を行った場合はロックしているトークンが没収されるというペナルティが設定されています。逆に常に正しい行動をとり続けることによってオラクルとして利用される機会が増え、その評価に応じて報酬が支払われため、大きな収益を見込めるようになっています。
LINKトークンはデータを繋ぐ件数、データ量が多くなればなるほどトークンの需要、価格が上がっていく仕組みとなっています。
チェーンリンクはすでに名だたる企業・団体と提携している
リンクはすでに大企業とも提携しており、リンクの技術に対する期待の高さがわかると思います。
提携の例
Google・・GoogleのBigQueryデータサービスにリンクの技術を統合し、イーサリアムからBigQueryデータをリクエストできる技術をグーグルと共同開発しました。
ORACLE・・オラクルブロックチェーンプラットフォーム上でリンクを利用出来るようになり、外部のデータソース、API、および支払いシステムに接続できるようになりました。
SWIFT・・リンクのブロックチェーンの実証実験に成功し、国際銀行間通信協会の決済技術がリンクに組み込まれればさらにリンクはさらなる上昇も期待できるでしょう。
[最新] CryptoPunks・・NFT(非代替トークン)レンディングプラットフォーム『JPEG’d』との提携を発表しました。JPEG’dはNFTの所有者がNFTを担保としたローンを行えるプラットフォームです。
ChainLinkのエコシステム拡大中です↓

LINKLINKを取り扱っている海外取引所の例
国内の暗号資産取引所
SBI VCトレード(SBI VC Trade)*2021年10月1日現在1社のみ
販売所で買える取引所 SBI VCトレード、BitFlyer、bitPointの3社(2021/12/31現在)
2021年12月3日 bitbankに上場しました。(取引所で買えます)
今後、他の国内取引所でも取り扱いが開始される可能性は十分あります。
海外の暗号資産取引所の例
海外取引所 | 取扱いペア |
Kraken | LINK/ETH |
Kucoin | LINK/BTC |
Coinbase | LINK/BTC、LINK/ETH |
Houbi Global | LINK/BTC、LINK/ETH |
bittrex | LINK/BTC、LINK/ETH |
Binance* | LINK/BTC、LINK/ETH |
*USDC, USDT, 取引所コインは国内で買えませんので記載しておりません。
*Binanceは取扱い銘柄数も多く、手数料も安く使いやすいのですが、今年(2021年)に入ってから世界の数か国の規制当局から警告を受けました。日本の金融庁からも「無登録で暗号資産交換業を行なっている」として警告を受けました。使用される場合はお気をつけください。
手数料節約のため・・・
海外取引所を考えている方はでLINKと取引ペアのある通貨を購入して送金します。ビットコインやイーサリアムの購入を考えている方へのおすすめは仮想通貨の送金手数料が無料のGMOコインかDMMビットコインです。最近ビットコインやイーサリアムは送金手数料が高騰していますので、送金手数料無料はありがたいサービスですね。
チェーンリンク(Chainlink/LINK)対応のウォレット
チェーンリンクはERC20トークンですので、イーサリアムを保管することができるウォレットは基本どれも使えます。(受信アドレスもイーサリアムと同じアドレスです。)
代表的なウォレットとして以下のようなものが挙げられます。
- Leger Nano S/X
- Trezor
- My Ether Wallet (MEW)
- MetaMask
- Trust Wallet
- SalfePal Wallet
将来性が高く、長期保有にお勧めの銘柄です。