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ポリゴン(Polygon/MATIC)とは?ー2022年6月国内取引所取扱い開始ー

ポリゴン(Polygon/MATIC)は、イーサリアムにおける処理速度の低下や手数料高騰を解決するために生み出された仮想通貨です。
Polygon(ポリゴン)は当初「Matic(マティック)」という名称でしたが、2021年に現在の名称に変更されました。(通貨シンボルは「MATIC(マティック)」のまま)
「MATIC財団」と呼ばれる非営利組織によって運営されており、ローンチからわずか5年程度で、時価総額ランキング上位にランクインしているなど将来性の高い通貨です。

Poligonの基本情報

通貨名称 Polygon(ポリゴン)
ティッカーシンボル MATIC
発行開始 2017年11月
発行上限 10億枚
アルゴリズム Proof of Stake(PoS)
考案者 Polygon Technology
公式サイト Polygon 公式サイトへ
ホワイトペーパーURL https://github.com/maticnetwork/whitepaper

 

ポリゴン誕生の背景とその特徴

イーサリアムはビットコインに次いでメジャーな仮想通貨ですが、2020年頃からDeFiやゲームなど、dApps(分散型アプリ)の活用が増加し始め、利用者の取引量が増えると共に、ネットワークの混雑に悩まされてきました。ネットワークの混雑が処理速度の遅延やガス代(取引手数料)の高騰を招きました。これをスケーラビリティ問題と言います。

そこでPolygonは全く新しいレイヤー「レイヤー2ソリューション」を作成することで、そのスケーラビリティ問題を解決しようとしました。レイヤー2はイーサリアムを利用しながらもメインのブロックチェーン上で処理を行わないため、ブロックチェーン本体のシステムの処理に負荷をかけずに高速な処理ができます。その結果、処理速度を高め、ガス代(手数料)を抑えることができるようになりました。

PoS(プルーフオブステーク)を採用している

Polygon(MATIC)は、アルゴリズム(取引承認の方式)にPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。PoSはノードを選ぶ際に仮想通貨の保有量・保有期間に応じて決定される方式です。ビットコイン等が採用しているアルゴリズム「PoW(プルーフオブワークス)」と比較して計算作業が必要なく、環境に優しいのがポイントとなります。

Polygon(ポリゴン)はまた、「PoS」方式を採用しているため、ステーキングによって報酬を得ることができます。

処理速度が速く手数料も安い

ポリゴンではイーサリアムなど異なるブロックチェーン間で資金移動ができるブリッジ機能を有しており独自チェーン上では安価な手数料で送金ができます。

実際、ポリゴンの処理速度や手数料(ガス代)の安さは、イーサリアムと比べると圧倒的な数値を誇ります。公式発表によると、Polygon(MATIC)の取引速度は1秒あたり65,000件で、イーサリアムの1秒あたり15件と比べると圧倒的に高い数値です。また、手数料も例えばイーサリアムで2,000円のガス代が発生する場合、ポリゴンなら0.01円しかかかりません。これは開発者にとっても利用者にとってもメリットとなります。

ポリゴンの今後

すでにポリゴンブロックチェーン上では多数のDAppが展開しており、分散型取引所(DEX)のQuickSwapやメタバースゲームのディセントラランド(Decentraland)、分散型レンディングのアーベ(Aave)などにも利用されています。ブロックチェーンの利用度合いの指標となるTVL(ブロックチェーンに預け入れられた仮想通貨の合計値)は、既に40億ドルを超えている状況です。

matic-ecosystem.jpg (1000×563)Polygonはまた、NFTジャンルでの活躍も期待されています。大手取引所のOpenseaでは、イーサリアムのブロックチェーンの他にPolygonのブロックチェーン上でもNFT取引が可能です。Polygonのブロックチェーンはイーサリアムと比較して圧倒的に規模が小さいですが、代わりに手数料が低く初心者でも取引しやすくなっています。コストの低さから、NFT分野でもさらに活躍が期待されます。

ポリゴンを購入できる国内取引所

bitbankとbitFlyerが取引を開始しました。

bitbank* 2022年6月21日より取扱い開始 公式サイトへ
bitFlyer 20221年7月6日取り扱い開始 公式サイトへ

*なお、「bitbnank の取り扱いポリゴンはEthereumネットワーク上のERC20トークンにのみ対応しており、Polygonネットワークからの預入、または引き出しには対応いたしかねますのでご注意ください。現時点において、誤ってPolygonネットワークから送金された場合、回復処理を行うことはできません。」とありますので、お気をつけください。