カイバーネットワークは、「Any token Anywhere=あらゆるトークンをどこでも」をテーマに掲げるプロジェクト。複数のチェーンにわたって最高のレートを提供することを目的とした分散型取引所(DEX)および流動性プラットフォームです。
Kyber Network(カイバーネットワーク)の基本情報
名称 | Kyber Network/カイバーネットワーク |
通貨単位 | KNC |
プラットフォーム | Ethereum |
タイプ | ERC-20 |
発行日 | 2017年9月24日 |
発行上限数 | 2億2600万枚(KNC) |
コンセンサスメカニズム | Proof of Stake(PoS) |
オフィシャルサイトURL | 公式サイト |
ホワイトペーパーURL | Kyber Network white paper |
公式TwitterURL | 公式ツイッター |
カイバーネットワークの特徴
特徴1:分散型取引所(DEX)である
Kyber Network(カイバーネットワーク)はイーサリアムのスマートコントラクトを基盤に分散型取引所(DEX)を運営するプラットフォームです。
特徴2:決済APIを搭載し、あらゆる仮想通貨との等価交換が可能
「API」とは、「Application Programming Interface」の頭文字です。インターフェイスとは「何か」と「何か」をつなぐものという意味を持ちます。すなわち、APIとは「あるソフトウェアのプログラム」と別の「あるソフトウェアのプログラム」間の情報をやりとりし連携させるものの事です。
違う通貨同士で取引する際でも、Kyber netwworkに搭載されたAPIが自動で通貨の変換を行ってくれますので、あらゆる仮想通貨との等価交換が可能となります。例えば、イーサリアムのプラットフォームを使ったICOではETHでの支払いが求められますが、BTCしか持っていない場合は一度BTCをETHに交換しなければなりません。交換には時間も費用(手数料)もかかってしまいます。
Kyber netwworkでは、ETH以外のトークンで支払っても、決済API機能によりKyber netwworkが自動的にETHに変換し、ICOを行ったプロジェクトへ支払うことができます。また、トークン同士の変換の際は自動的に最も良いレートが設定されますので、非常に便利です。
特徴3:オンチェーン流動性の提供
市場に十分な売り手と買い手が存在しすぐに取引ができることを流動性があると言いますが、DEXのようなオンチェーンでの取引の場合、まだまだ利用者が少ないめ、買い手も売り手も現れにくく取引が成立しづらい状態になります。そこで重要なのが、オンチェーン流動性です。
DEXというと人気のUniswapなどがありますが、他のDEXではトークンのスワップを可能にするために流動性プールを利用しています。例えばユーザーがUSDCをETHに交換したい場合、その資金はUSDC-ETHプールを経由して送られます。流動性の供給者は同量のUSDCとETHをプールに拠出しなければならず、十分な流動性の提供がない場合は取引が成立しないこともあります。
一方、Kyber Networkでは、予め大量の暗号通貨をリザーブとして保持しておき、いつでも貸し借りや売買に対応できる状況を作り出すことで対応しています。プロのマーケットメイカーやICOによって資金を調達したプロジェクトは、大量の暗号通貨を保有していることが多くなっています。Kyber Networkは、そういった組織・プロジェクトからすぐに必要としない暗号通貨をリザーブとして提供してもらっているのです。これにより、「イーサリアムを売ってDaiを買いたい人」が「Daiを買いたい人」が出てくるのを待つ必要がなくなります。スワップをしようとすると、一連のスマートコントラクトが連携して全てのリザーブの中から最適な交換レートを見つけ出し、スワップを可能にします。このように、Kyber Networkを通して、いつでもリザーブから取引を成立させることができるのです。
「取引のために使われる分のトークン」をあらかじめリザーブへ預けてくれるリザーバーは自由にスプレッドを決めることができます。自身のトークンを拠出し、個々の売買を手助けする報酬として、そのスプレッド分を手にすることができます。リザーバー自体は複数存在しており、それぞれがスプレッドによる儲けを狙う競争関係にあるため、不当にスプレッドが吊り上がることがなく、レートが安定する仕組みです。リザーバーが増えれば、Kyber Networkの流動性が増すことになり、ユーザーにとってもメリットとなります。
このようにkyber Networkは、流動性が低いとされるDEXでも、いつでも取引に対応できる状態を維持し、流動性を担保しようとしています。
Kyber Netwworkの目指す世界
分散トークンスワップをあらゆるアプリケーションに統合しエコシステム内のすべての関係者間でシームレスに価値交換可能とすること
先述の3つの特徴からもわかるように、Kyber Networkは通貨の種類を問わずにスムーズに取引がでできるプラットフォームの提供しようとしています。「Any token Anywher」をテーマに掲げ、「あらゆるトークンがどこでも活用できること」、「複数のチェーンにわたって最高のレートを提供すること」を目指しています。
カバーネットワークの価格推移と現在価格
Kyber Network Crystal v2対USDチャート(2021年1月~2022年7月末まで)

カイバーネットワーク現在価格(USドル)
Kyber Network(KNC)の購入方法
現在、国内取引所では取り扱いがありません。海外の取引所で購入する必要があります。
代表的な取引所は次のとおりです。
- Binance
- Coinbase Exchange
- FTX
- Bithumb
- KuCoin
- Huobi Global
(取引量が多い順、情報:CoinMarketCapより)
またKNCはKyber NetworkのDEXでも入手可能です。